皆さんこんにちは。
管理人のモーリーです。
ゴールデンウィークの連休も終わり再び仕事の日々に戻るわけですが、ゴールデンウィーク中に良いニュースが飛び込んできました!
なんとTwinmotion2022がアップデートしました!
とは言えまだpreview段階。本アップデートではありませんのでご注意を。
では早速、何が変わったのかを解説していきたいと思います!
長いので興味ある所だけ見てくださいね。
アップデートの内容
今回のアップデートで追加された機能はこちらになります!
- 新しい単位
- 「ポーズを取った人」の新しいカテゴリ
- 4つの新しいアセットパック
- 複数ファイルのインポート
- Datasmithのインポートに使用できるUV精度オプション
- モーションブラー
- クリッピングの近く
- 視野角の拡張
- 写真とパノラマのエクスポート形式
- VRAM 使用量に関するユーザー警告
- テクスチャの圧縮
- 新しいナビゲーション速度
- 新しいナビゲーションプリセット
- Twinmotion Cloud がより複雑なプレゼンテーションに対応
- 新しいショートカット
- トランスフォームパネルの改善
- メッシュサイズ
- シーングラフの改善
- Windows 11 サポート
- macOS Monterey サポート
- その他
では一つずつ解説していきます!
新しい単位
今まではTwinmotionで選べる単位はメートルとインチの二つでしたが、センチメートルとフィートが追加されたみたいです。
インチとフィートは日本人にはあまり馴染みがないですが、センチメートルが出てくれたのはうれしいですね。
「ポーズを取った人」の新しいカテゴリ
今まではポーズと取った人でひとまとめになっていたものが、カテゴリー別に分けられたみたいです。
ショッピングや子供、ビジネスなど現在は13種類のカテゴリになっています。
今後数か月の間にアセットを追加していくために分割したみたいですね
今後数ヶ月間に多くのアセットを追加することを目標に、「ポーズを取った人」はいくつかのカテゴリーに分割されました。
https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/article/Twinmotion-2022-2-Preview-1-Release-Notes?language=ja
新しいアセットも追加されていました。
4つの新しいアセットパック
今回のアップデートで追加されたのは以下の4つ
- 73の新規アセットを含むハイテクパック
- 67の新規アセットを含む楽器パック
- 30の新しいポーズを取った人を含むウィンターパック
- 34の新しいポーズを取った人を含むショッピングパック
以前からTwinmotionはアセットの数がほかのリアルタイムレンダリングソフトに比べて少ないと思っていたので、これを機にどんどん増やしていってほしいですね。
複数ファイルのインポート
今までは複数のファイルをインポートするには一回につき一つが制限だったので、いくつものファイルをインポートするときに時間がかかりましたが、アップデートで複数のファイルを同時にインポートできるようになりました。
Datasmithのインポートに使用できるUV精度オプション
今まではDatasmithやDirect Linkで同期したときにUVが破壊された状態でインポートされることがありましたが、アップデートにより、破壊されるのではなく、正確に変換されるためにUV精度を上げることができるようになりました。
やり方はインポート時にパネルのチェックボックスにチェックを入れるだけです。
今までテクスチャがぐちゃぐちゃになってインポートされることはTwinmotionの悪い点でしたが、これで少しでも改善されればいいですね。
モーションブラー
モーションブラーとは何か。この機能を知らない人も多いと思います。
モーションブラーは被写体のぶれのことです。
わかりやすいようにモーションブラーがある場合とない場合を比較してみましょう。
わかりますでしょうか?
左は止まっているように見えますが、右は動きがあるように見えます。
このようにTwinmotion内で動いているものに対してエクスポート時にぶれを出すことをモーションブラーと言います。
ですが、実はこの機能自体はこれまでのTwinmotionにもあったのです。
では何が変わったのかと言いますと、動画の出力にモーションブラーが追加されたというところです。
最近は動画でのプレゼンも多くなってきたので、動画機能のアップデートはうれしいですね。
クリッピングの近く
この機能はシーン内の小さなオブジェクトなどで作業するときに、オブジェクトが途中で切れたりしないようにする機能です。
オブジェクトが切れるとは具体的にどのようなことか、比較してみましょう。
ご覧のように、今までならオブジェクトに近づきすぎるとオブジェクトが切れて断面が出てきていました。
クリッピングの近くはそれを回避するために、どれくらい近寄ってもオブジェクトが切れないようにするかを設定するものになります。
設定方法は、左のメニューからカメラを選択し、その中のクリッピングの近くの値を変更します。
視野角の拡張
今まではカメラの設定より、視野角を18°から170°まで設定することが可能でしたが、アップデートにより、5°から170°まで設定範囲が広がりました。
建築パースでは90°くらいが多く使われるので、5°って使わないんじゃと思われるかもしれませんが、小物だけを撮るときなどは小さい視野角の方がきれいに撮れることもあるので、これもいいアップデートだと思います。
写真とパノラマのエクスポート形式
今までのTwinmotionの画像のエクスポート形式はpngとjpgの二つでしたが、アップデートでexrが追加されました。
exrとはHDRグラフィックのイメージファイルです。
EXRは、OpenEXR Image形式で保存されたHDRグラフィックファイルです。
EXRファイルとは何ですか?
exr形式の方が精度が上がるのかな?
私もまだ使っていないので、自分で使ってみてから今後どの形式で保存するのか決めていくのがいいと思います。
ただし、制限があり、カラーグラデーションは考慮されないみたいです。
VRAM 使用量に関するユーザー警告
みなさん、シーン下にある統計パネルってご存じでしょうか?
現在のプロジェクトがどのくらいの容量なのか、何パーセントくらいGPUやCPUを使っているのか、FPSはどのくらい出ているのかなどを目に見てわかるようにする機能です。
今回のアップデートで今までの機能に追加でGPUメモリの使用状況についての警告が出るようになりました。
統計パネルの右上に小さくオレンジ色で84%と書かれているのがわかるでしょうか?
これがVRAMの使用量です。Twinmotionは高負荷な作業が続くと急にクラッシュすることがあります。
それはほとんどがメモリ不足で起こることですが、それを数値化することで気を付けながら作業をすることが可能です。
テクスチャの圧縮
Twinmotionは外部からテクスチャを持ってきたりすることが可能な分、データが非常に重くなってしまうことが多いです。
Twinmotionのデータが1GBや2GBになってしまうことがよくあると思います。
その1GBや2GBのうちのほとんどはテクスチャデータの重さだったりします。
これはTwinmotionのサンプルプロジェクトですが、統計情報を見てもらうとわかるのですが、オブジェクトの容量が0.3kでテクスチャの容量が3.9GBもあります。
それが今回のアップデートで視覚的な品質にほとんど影響を与えることなく、約75%のテクスチャメモリ削減ができるようになります。
二つの画像を比較していただければわかりますが、アップデート版ではテクスチャサイズが2.4GB、先ほどと比べ1.5GBも容量が削減されています。
前々からこのテクスチャの重さはどうにかならないものかと思っていたので、私的には今回のアップデートで一番うれしいかもしれませんね。
新しいナビゲーション速度
これまでのTwinmotionには、歩行者・自転車・自動車・飛行機の4種類の速度パターンがありました。
今回のアップデートでは、検査速度と対処速度が追加されました。
どちらも歩行者のスピードよりも遅くなったものとなります。
より近くで作業をしようとすると、歩行者のスピードでも速いと感じることがありましたが、検査速度などを使えば、それを感じることなく作業をすることが可能です。
ちなみに移動速度はキーボードの数字キーで操作が可能です。
1で検査速度、2で対処速度、3で歩行者・・・6で飛行機とショートカットすることが可能なのでぜひ使ってみてください。
新しいナビゲーションプリセット
これまでのTwinmotionのデフォルトナビゲーションが変更され、左マウスボタンにオービットアクションが追加されました。
オービットアクションを言葉で説明するのは難しいので、実際に使ってみて体感してみてください。
SketchUpのホイール操作に似ています。SketchUpを使ったことがある人はすぐになれると思います。
また、他の3Dソフトのオービット、パン、ズームのナビゲーションスタイルに合わせた操作もお好みで変更できるようになりました。
自分が普段使っているBIMやモデリングソフトを選んでみるといいと思います。
Twinmotion Cloud がより複雑なプレゼンテーションに対応
Twinmotion Cloudは私は現状あまり使っていないので、引用だけで済まさせていただきます。
次世代クラウドGPUのサポートに伴い、クラウドインスタンスのRAM容量は4倍に、VRAM容量はほぼ2倍になりました。上記のテクスチャ圧縮の改善と合わせて、より複雑なプレゼンテーションを Twinmotion Cloud にアップロードし共有することが可能になりました。
万一、プロジェクトがこの制限を超過した場合でも、アップロード前のクラウド互換性チェックの警告を改善し、プロジェクトのRAMとVRAMの使用状況についてより詳細な情報を提供します。
https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/article/Twinmotion-2022-2-Preview-1-Release-Notes?language=ja
新しいショートカット
キーボードキーZを押すことで、ローカル軸とワールド軸をすばやく切り替えることができるようになりました。
ローカル軸・ワールド軸が何かわからない方はこの動画を参考に。英語ですが、字幕で日本語が選択可能です。
また、オブジェクトを選択中にキーボードのCを押すと、選択したオブジェクトのピポットを中心に回転できます。
トランスフォームパネルの改善
トランスフォームパネルで、Tabキー、Shift + Tabキー、上下のキーを使用して、座標フィールドを切り替えることができます。
回転フィールドについては、小数点第3位を四捨五入します。
クォータニオンとオイラー角の変換が改善され、手動で座標を入力しても他のフィールドの値がランダムに変更されなくなりました。
トランスフォームパネルのフィールドをマウスの左ボタンでクリックすると、テキスト全体が自動的に選択されます。
全文が選択されている場合、あるフィールドから別のフィールドに、丸めることなく正確な値をコピーして貼り付けることができます。
https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/article/Twinmotion-2022-2-Preview-1-Release-Notes?language=ja
この項目については特に言うこともないので引用のみとさせていただきます。
メッシュサイズ
トランスフォームパネル内にサイズという新しい項目ができました。
今までは倍率のみでのサイズ変更でしたが、XYZのサイズを指定できるようになりました。
シーングラフの改善
今まではシーングラフで右クリックをすると新規コンテナという名前の機能がありましたが、アップデート後はサブコンテナ作成という名前に変わりました。
新機能で、新規コンテナに移動というものができました。
選択したオブジェクトを新しいコンテナに配置するというものです。
オブジェクトごとにコンテナを分けたいときに便利ですね。
また、インスタンスがあるときに、シーングラフ内でインスタンスの一つを右クリックしすべてのインスタンスを選択できるようになりました。
まとめて選択できるようになり、今までのように一つずつ選択する手間が省けます。
Windows 11 サポート
これはやっとかという感じですね。
TwinmotionユーザーはTwinmotionがWindows11に対応しないからWindows10のままにしているという人も多かったのではないでしょうか?
私もそのうちの一人でした。(笑)
ただ、今までのバージョンでWindows11が使えるかは書かれていないのでそこは注意が必要です。
macOS Monterey サポート
私はWindowsユーザーでMacOSのことは全くわからないので、ここも引用のみとさせていただきます。
機能検証および性能テストが完了し、正式にMontereyのサポートを開始しました。M1チップについては現時点では引き続き未対応となります。
https://twinmotionhelp.epicgames.com/s/article/Twinmotion-2022-2-Preview-1-Release-Notes?language=ja
その他
2022.2 preview1ではこれまでのバグもいくつか修正されたみたいです。
2022.2 Preview 1 で修正されたバグ一覧はこちらをクリック
また、現時点での問題もいくつか報告されていますので、お気を付けください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
かなり長いブログになってしまいましたね。
今回もいいアップデート盛沢山でしたので是非アップデートの上、ご使用ください。
今後のアップデートにも期待です!
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